TVディレクターがメディアでは伝えられないニュースの裏側を日々レポート。
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背伸びして股間を押し付けるかよっ!という話

昨日から、携帯電話を注意して痴漢にされた沖田さんの差し戻し審が始まりましたね。

<痴漢不起訴事件>賠償請求訴訟の差し戻し控訴審始まる
7月2日14時32分配信 毎日新聞

 電車内で痴漢したとして逮捕され不起訴になった東京都国立市の沖田光男さん(66)が、被害申告した女性に約1135万円の賠償を求めた訴訟の差し戻し控訴審が2日、東京高裁(大橋寛明裁判長)で始まった。当時、女性と携帯電話で話していた男性が出廷し「普通に会話できていた」と沖田さん側の主張に沿った証言をした。


この事件は電車内で携帯で話していた女性が、沖田さんに注意されたことに腹を立てて痴漢にした、というのが沖田さんの主張です。

電車の中で女性が「変な人が来た」と話した後に沖田さんの「携帯で話してたらだめだ」という声が聞こえた。ということが沖田さんが携帯を注意したことの立証なのですね。

ところが女性はその「変な人が来た」と「携帯で話したらだめだ」という言葉の間に「『離してくれない』とか言っていたけど、通話状態が悪くて相手に聞こえなかった」と主張していました。つまり、「痴漢行為をした後に、『携帯で話すな』と言って去っていった」ということです。

差し戻される前までは、この女性の言い分をそのまま裁判所は採用して「痴漢はあった」としていました。しかも検察は公判が維持できないと、不起訴にしたにも関わらず、民事では痴漢があったとしてしまっているのです。検察が無罪としたものを裁判所が有罪にしているわけです。

さてさて、今日の差し戻し審では女性が話していた相手が出廷。「通話状態は明瞭だった」と答えていました。裁判所は何を根拠に「通話状態が悪かった」と認定したのでしょうか?ちゃんと答える義務があると思います。

でも弁護士の方は「予断は許さないけど、よかった」と話していました。

で、このまだ裁判おかしなところがあります。例えば女性は「お尻に股間を押し付けられた」と言っているのに、沖田さんのほうが女性より10センチも背が低いのです。裁判所はこれも「背伸びをすればできる」と判断していました。60のおじさんが電車の中で背伸びしてチンチンを押し付けるのだそうです。電車は揺れているのだからひっくり返るでしょう。。

さらに警察官の対応も疑問です。

女性が電車を降りてから交番に行って、「痴漢をされた」と証言したら、道を歩いていた沖田さんをそのまま逮捕。20日間の勾留です。

証拠は女性証言のみ、です。

沖田さんはこれも違法逮捕と訴えていたのですが、これは最高裁でも違法とされませんでした。こんな逮捕あり?と僕は思うのですが、ありだそうです。

気に入らない男がいたら「痴漢された」と交番に駆け込むと、高い確率で会社をクビになりますね。

日本はすごい国だと改めて感じる今日この頃です。

ところで、本日も徹夜。

徹夜したらしたぶんいい仕事になるという保証のないところが僕の仕事のすごいところです。
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徹夜続き…

ロクなリポートができずにすいません。

今回も、放送の1週間前は追い込まれているという報告です。

とにかく一人で編集や構成や資料を作っているので時間がいくらあっても足りません。というか、まさに手作り。家内制手工業です。そのほうが腕さえあれば思いは伝わるのですが、腕のない僕は体力勝負です。

当然ながら徹夜続きです。

で、徹夜が続くと度忘れしたり、撮り忘れたり、そのたびに自己嫌悪に陥っています。漢字も間違えます。そして色々な方に迷惑をかけています。

今回は冤罪モノなので、取材させていただいた方々は人生をかけて闘っていらっしゃいます。気は抜けない。しっかりやらなければと自分で自分の尻を叩いております。

ぎりぎりまで取材をしつつ、少しでも思いが届きますように。

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さすがにバテ気味で

M・ジャクソンが亡くなろうが、ここのところ我が道を歩んでいます。
とはいうものの、さすがに徹夜が二日続きバテ気味です。

今日も、これから岡山出張なので、あまり眠れません。
でも新幹線で眠れるので、睡眠不足を少し解消できるかも…。

だいたい僕は1分編集するのに1時間くらいかかってしまうので
単純に40分のVTRを作るのに40時間かかります。それを2日間でやろうなんてこと自体が、無謀と言えば無謀なんですね。

それでも一応のベースはできたので、一ヤマは越えました。

しかし、バテててます。。。眠い。。

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近況報告

たまにはと、自分自身の近況報告です。

そろそろ、本業が佳境を迎えまして、明日からというか、今日から徹夜が続きそうです。

珍しく、自分の企画が通ったのできちんとしたものを作りたいなぁと思いつつ、やっぱり時間が足りない。

わがままを言いだせばきりがありませんが、いいものを作るべく最大限の努力をします。

ちなみに、この放送は来月上旬あたりです。

たくさんの人に見ていただければいいなぁと、思いつつ明日から編集室にこもります。
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残業代なしで340時間働く

今日、SHOP99の店長だった方の残業代不払いを求める裁判がありました。

法廷では原告の店長の意見陳述がありました。僕は間に合わなかったのですが、意見陳述書のコピーをいただきました。一部を紹介します。

「会社に店長という役職がこんなにも大変で苦しいことを知っていただきたいのです」

「私自身、時間外労働が100時間を越えて働いていた月もありました。07年の8月の1ヶ月は約340時間働きました。しかし店長だからと言って残業代がつきませんでした。これは時給換算すると約742円で働いていたことになるのです。時給742円は最低賃金以下なのです。店長だから仕方ないことだの一言で片付けられる問題ではないと思います。何より、これほどの長時間労働を強いられることが問題なのです」

「一歩間違えれば過労死してもおかしくないそのようなことさえ予想できるからです。現に私が働いていた時に、上司が2名倒れ、うち1人は入院しました。私が裁判を起こしてからも、この会社で体調を崩し退職した人がいたと聞きました」

「私はこの裁判で何か特別なことを要求しているのではありません。私はただ普通に働きたかっただけです。それだけです」

彼自身、現在「うつ状態」と診断され通院し、毎日6種類の薬を飲んでいるそうです。もちろん働くこともできません。

公判の後で彼は「ここに来るまで1年くらい費やしました。大変苦しい思いをしてきました。会社側の問題を徹底追及したいと思って、今日は意見陳述しました」と話していました。

弁護士さんによると、今日の公判で会社側はパートやアルバイトのシフト表を出してきたそうです。これにより会社側は「店長は不要な働き方をしていた。働く必要がないのに働いていた」と反論しているそうです。これが現実的かどうか、それはそれぞれの考え方だと思います。

ただ僕は残業もつかないのに無駄に340時間働かないです。

法廷で裁判官は「和解をしてはどうですか?」という提案をしていました。

弁護士さんは「どうなるかは話し合い次第」と言っていました。


しかし、僕もけっこう長い間休んでないような気がします。残業代もつかないなぁ…。
おいらは名ばかり店長… | permalink | comments(0) | trackbacks(0)

悔しくて…冤罪の叫び届かず

つい先日、このブログに書いた「奈良・香芝事件」ですが
15日に最高裁で上告を棄却されたそうです。上告趣意書を提出してから1か月あまりで突きつけられた三行半。

「上告理由にあたらない」というだけの通知だったそうです。

今日、えん罪を訴えていたお母さんと電話で話ができました。

「私が唯一の証人なんです。でも何の証拠もないのになんで起訴できるか、有罪にできるのかわからないんです。もう力が抜けてしまって…。でもあまりに悔しすぎてこのままでは終われません。本当に悔しい。。何年かかっても再審請求したいと思っています」

最高裁で口頭弁論が開かれる、つまり判決を見直すのは0.2%以下だそうです。毎年5000件以上が上告されますが見直されるのは10件もないんですね。

けれどもさらに再審は「針の穴に象を通すくらい難しい」と言われます。


僕は取材実感として冤罪はものすごく多いと感じています。

それでも裁判所や警察や検察は権威を守るために決して自分たちの誤りを認めない。

これは無駄なダムとわかっていても、無駄な道路とわかっていても、無駄な空港と分かっていても一度走り出してしまったら、決して自分たちの誤りを認めず強引に工事を進めていく行政の構図と似ている気がします。

違うのなら、違うことをきちんと説明していただかないと不信感はつのるばかりです。
冤罪の疑い? | permalink | comments(2) | trackbacks(0)

春のクマくらい好きだよ…1Q84

村上春樹氏の本を読むとなんか自分が特別な人になった気持ちになってしまいます。普段は深く考えて行動なんかしてないのに、なんだか考えているような気になります。

だってね、予備校の秘書の女の人と臨時講師が
「何も持ち合わせてないよ」「魂のほかには」
「なんだかメフィストの出てくる話みたい」なんて会話するわけない。

僕も未だかつてそんなファウストの話しなんてだーれともしたことありません。だけど、そういう世界にどっぷりつかってしまうと、自分がそういう世界の住人で周りもそうなんじゃなかろうかって勘違いしてしまうんでしょうねぇ。

普段の生活の中で映画の「スティング」のシーンを想像することもないし、アリストテレスとプラトンの違いをメル・トーメとピンク・クロスビーくらい違うと説明する人もいないし、説明されてもわからない。でもその世界にいる感じが気持ち良くなってしまうんですね。

ある意味ナルに浸るんだろうなぁって。たがみよしひさ氏の「軽井沢シンドローム」を読んでいるときと似た気分になります。

そのナルな気持ちをさらに高めてくれる小道具たち。いつもながら食事はことにおしゃれです。

ムール貝のスープに三種類のネギのサラダ、岩手産仔牛の脳みそのボルドーワイン煮込みも、レンズ豆のスープ、春の温野菜の盛り合わせ、アンコウの紙包み焼き、というメニューのうち、かかわりがありそうなのは「春の温野菜の盛り合わせ」くらいです。だいたい「岩手産仔牛の脳みそのボルドーワイン煮込み」って何色なのかすら想像ができません。

(新宿の風林会館の裏の日本で一番そういう筋の方の事務所の多い地域で、豚の脳みその煮込みを食べたことはあります。なんでもその店では数年前に中国系マフィア同士の抗争があって、一人の中国人が青龍刀で頭をかち割られたそうです)

さらに茹でた白色のアスパラガスとニソワーズ・サラダ、蟹肉を入れたオムレツも縁がありません。ハイドンのチェロ・コンチェルトを聞きながらそういった食事をする機会は一生ないと思います。縁があるのはせいぜい納豆オムレツに缶に入った白色アスパラガスを食べながら、みのもんたを見るとかですね。

夜遅くまで営業している飯倉の小さなイタリア料理店でキャンティ・ワインを飲みながらマグロの入ったサラダを食べたり、パジリコ・ソースのかかったニョッキを食べたことも20年以上六本木で働きながら一度もないです。

僕は「がんちゃん」の焼き鳥か「ザボン」のラーメンです。

家ではハムときのことブラウン・ライスを使ってピラフも作らないしカリフラワーを茹でて作り置きのカレー・ソースもかけない。だいたい一人暮らしのときにカリフラワーなんてものが家にあったためしがない。いんげんとタマネギの野菜サラダもなかなかない。豆腐とわかめの味噌汁くらいはありえるけど…。

というふうに手の届きそうで届かないちょっとアッパーな世界へいざなってくれるのが村上ワールドの魅力の一つですねー。

で、以前村上春樹が大好きという女の子と話をしたことがあります。「村上ハルキっていう作家が好きなんだけどぉ」という響きには「私ちょっと変わっているって言われるんだぁ」みたいなことを言いたいのかなぁと感じました。

日本で一番売れている作家なんで全く変わってなんかないから安心していいよ、と言おうと思ったのですが自尊心を傷つけそうなのでやめました。

村上ハルキさんの小説のように口説かれたいそうです。
「春のクマくらい君のことが好きだよ」なんて口が裂けても言わないだろうなぁ。。。


1Q84 BOOK 1



1Q84 BOOK 2



見たり、聞いたり、読んだり、行ったり… | permalink | comments(0) | trackbacks(0)

抵抗する

国会が山場を迎えていた昨日、国会前にはたくさんの
「抵抗する人々」の姿がありました。



「海賊法案」に抵抗する人々

「JR不採用」の早期解決を求める人々

「法大生」の釈放を求める人々

「裁判員制度」に反対する人々。

そんな中、たった3人で国会会期、週1度のペースで8年間座り込みを続けている方々がいらっしゃいました。



「慰安婦問題」の政府対応に抗議をする70代の女性二人と60代の女性一人です。

今から8年前に、たった一人で小泉首相の靖国神社参拝に反対して雨の中、国会前に立つ韓国の議員の姿に胸を打たれて始まったそうです。

「日本は男尊女卑でしょ、そして官尊民卑でしょ。私たちは女であり、民だから、下から見るとよくわかるのよ」と言ってました。





なんのための政策なのか | permalink | comments(0) | trackbacks(0)

報道する側の責任

でっちあげ



03年に話題になった「お前の血は汚れている」と児童をいじめたという教師の話を元に事件を検証した本です。
いかに当時の報道が一方的であったか?
事実関係を検証したのか?
客観的な取材をしたのか?
報道する側の人間にとっては大切なことばかりが書かれています。

あの事件は僕も覚えています。
確かに一報は朝日新聞で報じられました。
「お前の血は汚れている」と祖父がアメリカ人ということを母親から聞いた教師が
執拗に児童にいじめを加えた。
さらに「アンパンマン、ピノキオ、ミッキーマウス」など刑罰を選ばせ、耳を引っ張り上げ、児童の耳がちぎれたり…。
児童はPTSDになり、下痢、嘔吐などを繰り返すようになった。

その記事を読んだときに酷い教師がいるもんだと思ったもんです。

ところが、筆者によるその後の取材では
耳がちぎれるほどの怪我をしたにもかかわらず保健室には手当てをしたという記録もない、治療に来たという記憶もない、診断書もない。
そういった状況だったと証言する児童も一人もいない。
など体罰による怪我と母親が証言する事実は何一つウラがとれなかった。

PTSDの症状を見たのも母親以外に誰もいない。

祖父がアメリカ人どころか、親類にアメリカ人はいない。
アメリカにいるといわれていた祖母は近所でスナックを経営していた。

母親が子供の頃アメリカに何度も行き来していたという証言すら、裏付けるものは何もない。(行ってない事を裏付ける証言はたくさん出てきます)

などなどの事実が明らかになってきます。

片方の主張によって書かれた本ではあるのでその分は割り引いて考えなければならないとは思いますが、こういった側面はあるということは認識しなければいけないですね。

取材過程で自分の思いに疑問を呈するような事実が浮かび上がってきたら、それを避けるのではなく、その疑問を徹底的に取材しなければならない。
そこで浮かび上がってきた事実がそれまでの報道と違っても耳をふさぐのではなく、間違いだったらきちんと訂正しなければならない。
当たり前のことだけど自分にできているのだろうか?

ネタにしやすいとか、取材しやすいとかで逃げてしまうことが重大な間違いを起こし他人の人生を狂わすということまで引き起こします。

日々事件に接している身としては、改めて責任の重大さを痛感しました。

そして、この欠陥報道が過去のものではなく、現在の報道体制の中で起きたことに恐怖を覚えました。



でっちあげ 福岡「殺人教師」事件の真相
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3年たっても知らんぷり〜B型肝炎訴訟

今から3年前の2006年6月16日、最高裁でB型肝炎訴訟の判決がありました。

これは北海道で提訴したB型肝炎ウイルスに感染した5人の原告全員について、感染した原因が、原告らが乳幼児の時に受けた注射針・筒を連続使用して実施された集団予防接種にあるとして、最高裁が国の責任を認め断罪した判決です。

つまり学校などの予防接種で注射針とか筒とか使いまわしたことが原因でB型肝炎になったんだべさ、ということなんですが、この判決にたどり着くまで18年だそうです。



で、全国にB型肝炎患者、ウィルス感染者は100万人以上いると言われています。国も同じような被害者が多数いることは認めています。なのに判決から3年間、他の患者さんや感染者に対してはなーんもしないで放ったらしてきました。実態調査すらしてないそうです。

現在、国を訴えている被害者だけでも285名ほどいます。で、国が何もしないうちに亡くなられる方もいます。先週も鳥取の原告が亡くなったそうです。

今日は、何で何にもしないんだ、と原告の方々が厚労大臣に面会を求めにきたそうです。

B型肝炎元原告ら 舛添厚労相と面会
6月16日15時39分配信 産経新聞

 B型肝炎感染は集団予防接種が原因として国の責任を認めた平成18年6月の最高裁判決から丸3年を迎え、札幌市の元原告ら約10人が16日、国会内で舛添要一厚生労働相に面会、被害者救済と国の謝罪を訴えた。B型肝炎訴訟をめぐり厚労相が元原告らと会うのは同判決後、初めて。


さて、そういった中、10年前に息子さんをB型肝炎でなくされた方にお話をおうかがいしました。

息子さんは99年32歳の時、勤務先で吐血、そのまま入院。検査をすると肝臓の2/3が肝がんにおかされていて、25日後の9月25日に亡くなったそうです。

「今年で亡くなってから10年です。生きていれば42ですね」と言っていました。


今日、日比谷公園


息子さんを亡くされたお母さん
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