ホームレスだと生活保護が受けられないの?
今日、東京地裁で「ホームレスだからといって生活保護申請を却下するのはおかしいじゃないか」と新宿区を提訴した裁判が行われました。その中で原告の意見陳述がありました。
「私も私の仲間たちも以前は仕事をして幸せに生活をしていました。生活保護だけで生活しようとは思っていません。ただ路上で生活をしながら安定した仕事を求めることはできないのです。
これは声を上げることもできずに路上で苦しんでいるホームレスの一人の叫びなんです」
さてこの事件の概要です。
5月31日に開かれたホームレス法律相談会に今回の原告になっている横山さんが相談に来ました。
この相談を受けて6月2日に新宿区の福祉事務所に対して生活保護申請をしたのですが、新宿区は横山さんが当時57歳と「稼働年齢層」であり「ホームレスの人は施設に行くことになっている」と「申請を受け付けられない」という対応だったということです。
しかし弁護士さんたちは「ホームレスは施設に行くことになっている」ということは法律的には申請条件でないため申請は受理させました。が新宿区はこの申請を三度にわたり却下、このままでは対応を改めさせることはできないだろうと、7月7日に却下処分の取り消しと生活保護を始めろとの義務付け訴訟をおこしたものです。仮の義務付けで「生活保護しなさい」という申請もしたのですが、これは8月13日に東京地裁が却下決定をしました。
弁護士さんによると新宿は「横山さんは稼働能力を活用する機会が複数回あったにもかかわらず、活用しない」ということを申請却下の理由にしているそうです。
しかし横山さんは緊急一時保護センターで2ヶ月、自立支援センターに4ヶ月いたものの就労には結びつきませんでした。そしてホームレスになりました。
施設では10人以上の人たちと相部屋でなんのプライバシーもありません。なので施設にははいりたくない、という人はたくさんいます。
弁護士さんは「少なくとも働く場所が確保できるまで、働く場所が確保できても最初の給料が出るまでは保護するべきだ」と「野宿状態でいる人を今日すぐ雇ってくれる会社がありますか」といいます。
また新宿区は横山さんに対して「就労指導もしていない」のに「稼働能力を活用してない」と言っているそうです。
静岡大学の笹沼先生は「もっとも貧困な人が貧困ゆえに差別されるという現実」といってました。
新宿区は野宿者に対して『施設に行くか行きたくなければ路上で我慢しろ』と『施設への強制』だと『アパートに入るなんて贅沢だ』と居宅保護の原則を無視していると弁護士の先生は訴えます。
横山さんは8月に板橋区で生活保護を申請し、即日受理され現在は板橋区で保護を受けながら生活しています。
山谷の方の話によると台東区、墨田区でも野宿者が生活保護申請をしているが稼働能力を理由に拒否されてはいない、100%通っている、ということでした。
そんな素敵な対応の新宿ですが、横山さんの保護申請の経緯の詳細が[HP]に出ています。
担当者の言葉の数々に感動を覚えます。
「生活保護ではなく仕事をすることを考えろ」
「あなたは働けるだろ、働く努力をしろ」
「路上にいることは認識しているが,路上でも緊急性がない場合もあり、この人がそうだ」
「本当に困窮しているなら朝一番でくるのが普通」
僕は以前、大阪のあいりん地区で50代のホームレスの方の取材したことがあります。
そのときに彼は「もう50歳を過ぎたら仕事なんてないよ」と言っていました。
また行政が勧める自立支援センターについてもホームレスの方に聞いたことがあります。
ホームレスの方は自立支援センターについて「あそこはいるとテントが撤去される。入れるのが半年でしかも大部屋で酒も飲めない。半年入っても就職なんてない。どうせまた野宿に戻ることになる。だから入るだけ無駄だ」と言ってました。
しかも、もともと職人だった彼らに自転車修理とか左官とかを教えるということでした。「知ってるよ、そんなの」と言ってました。
行政のやることって愉快だなぁ、と思いました。

報告会
「私も私の仲間たちも以前は仕事をして幸せに生活をしていました。生活保護だけで生活しようとは思っていません。ただ路上で生活をしながら安定した仕事を求めることはできないのです。
これは声を上げることもできずに路上で苦しんでいるホームレスの一人の叫びなんです」
さてこの事件の概要です。
5月31日に開かれたホームレス法律相談会に今回の原告になっている横山さんが相談に来ました。
この相談を受けて6月2日に新宿区の福祉事務所に対して生活保護申請をしたのですが、新宿区は横山さんが当時57歳と「稼働年齢層」であり「ホームレスの人は施設に行くことになっている」と「申請を受け付けられない」という対応だったということです。
しかし弁護士さんたちは「ホームレスは施設に行くことになっている」ということは法律的には申請条件でないため申請は受理させました。が新宿区はこの申請を三度にわたり却下、このままでは対応を改めさせることはできないだろうと、7月7日に却下処分の取り消しと生活保護を始めろとの義務付け訴訟をおこしたものです。仮の義務付けで「生活保護しなさい」という申請もしたのですが、これは8月13日に東京地裁が却下決定をしました。
弁護士さんによると新宿は「横山さんは稼働能力を活用する機会が複数回あったにもかかわらず、活用しない」ということを申請却下の理由にしているそうです。
しかし横山さんは緊急一時保護センターで2ヶ月、自立支援センターに4ヶ月いたものの就労には結びつきませんでした。そしてホームレスになりました。
施設では10人以上の人たちと相部屋でなんのプライバシーもありません。なので施設にははいりたくない、という人はたくさんいます。
弁護士さんは「少なくとも働く場所が確保できるまで、働く場所が確保できても最初の給料が出るまでは保護するべきだ」と「野宿状態でいる人を今日すぐ雇ってくれる会社がありますか」といいます。
また新宿区は横山さんに対して「就労指導もしていない」のに「稼働能力を活用してない」と言っているそうです。
静岡大学の笹沼先生は「もっとも貧困な人が貧困ゆえに差別されるという現実」といってました。
新宿区は野宿者に対して『施設に行くか行きたくなければ路上で我慢しろ』と『施設への強制』だと『アパートに入るなんて贅沢だ』と居宅保護の原則を無視していると弁護士の先生は訴えます。
横山さんは8月に板橋区で生活保護を申請し、即日受理され現在は板橋区で保護を受けながら生活しています。
山谷の方の話によると台東区、墨田区でも野宿者が生活保護申請をしているが稼働能力を理由に拒否されてはいない、100%通っている、ということでした。
そんな素敵な対応の新宿ですが、横山さんの保護申請の経緯の詳細が[HP]に出ています。
担当者の言葉の数々に感動を覚えます。
「生活保護ではなく仕事をすることを考えろ」
「あなたは働けるだろ、働く努力をしろ」
「路上にいることは認識しているが,路上でも緊急性がない場合もあり、この人がそうだ」
「本当に困窮しているなら朝一番でくるのが普通」
僕は以前、大阪のあいりん地区で50代のホームレスの方の取材したことがあります。
そのときに彼は「もう50歳を過ぎたら仕事なんてないよ」と言っていました。
また行政が勧める自立支援センターについてもホームレスの方に聞いたことがあります。
ホームレスの方は自立支援センターについて「あそこはいるとテントが撤去される。入れるのが半年でしかも大部屋で酒も飲めない。半年入っても就職なんてない。どうせまた野宿に戻ることになる。だから入るだけ無駄だ」と言ってました。
しかも、もともと職人だった彼らに自転車修理とか左官とかを教えるということでした。「知ってるよ、そんなの」と言ってました。
行政のやることって愉快だなぁ、と思いました。
報告会
この記事に対するコメント
(たとえば、「給食費払わない親」の話にしても、払えるのに払わないとんでもないやつがいる、という話に終始しちゃいます。)
報道の仕方で印象はすごく変わってきますよね。これは貧困だけではなく、すべてのことについて言えると思うのですが、どこがニュースソースなのか?この報道の狙いは何なのかをよく考えないと誘導されてしまいますね。